ストレスとの付き合い方について - コロナ渦でのストレスどう対応する?

コロナ時代のストレスとの付き合い方

皆さん、11月2日〜6日は「国際ストレスアウェアネスウィーク」だったのをご存知でしょうか。

ストレスの軽減方法などストレスに関する情報共有を目的として、11月の第1水曜日がストレスアウェアネスデーとして制定されているのですが、それに続き11月の第1週目に国際ストレスアウェアネスウィークが制定されているんです。

普通に生活していてもちょっとしたことでストレスは溜まってしまうもの。コロナ渦で行動が制限されて、さらにストレスが溜まっている方もたくさんいらっしゃると思います。

今回はそのストレスについての考え方や付き合い方についてご紹介します。ストレスを理解し、自分に合った対処方法を一緒に探ってみましょう。

目次

1. ストレスとは?

ストレスとは

突然目の前に大きいライオンが現れたと想像してみてください。恐ろしいですよね。

超高層ビルの最上階に上がってガラス張りになっている床を歩いたり、ローラーコースターに乗って上から落ちたり。差はあれど、どれも心拍数が上がってドキドキ緊張する場面ではないでしょうか。

人間はこうした恐怖や危機的な状況などに面した時、体が自然と闘争・逃走反応(戦うか逃げるかの準備を整えるストレス反応)を起こします。

運転していて事故を防ぐためにとっさにブレーキを強く踏み込んだり、重い物の下敷きなった人を助けるために普段はない力が沸いたりする、いわゆる「火事場の馬鹿力」もこの闘争・逃走反応です。

嫌なイメージが強いストレスですが、このようにストレス反応のおかげで自分の体を守るためにとっさの行動に出ることができたり、会社でのプレゼンテーションや試験勉強の時などに、緊張感を持って集中力を高めてくれる良いストレスも実はあるのです。

問題は、悪化してしまいがちな悪いストレスです。これこそが健康に大きな被害をもたらす見えない敵なのです。

 

1-1.良いストレスと悪いストレス

ローラーコースターに1回乗ったり、超高層ビルに1回のぼるのは楽しいかもしれません。でも、それを毎日何時間も続けなければいけないとしたら?良いストレスどころか、むしろ疲れてしまいますよね。

良いストレスも、自分の回復能力以上の大きさになると、悪いストレスになってしまいます。

それぞれを見分ける特徴として、以下のような点が挙げられます。

良いストレスとは:
  • 長くは続かず一時的(数分から数時間)
  • 頻繁には起こらない
  • ポジティブな経験によって起こる
  • 何か行動を起こすきっかけやモチベーションになる
  • 自分をより強くしてくれる

  • 悪いストレスとは:
  • 長時間続く
  • 慢性的に起きる
  • ネガティブで気が滅入るような経験によって起きる
  • やる気がなくなる
  • ダメージを受けて自分がより弱くなってしまう

  • 全てのストレスが悪だと思わず、中には自分にとってポジティブな影響を与えてくれるものもあること、そしてその特徴を頭の片隅に入れておくと、少し気が楽になるかもしれませんね。


    2.忍び寄るストレス

    良いストレスも悪いストレスも、ストレスは人間にとって切っても切れない存在ですが、気がつかないうちにその存在が大きくなり、害を及ぼしてしまうのが困るところです。

    ストレスは気づかないうちに忍び寄ってきて、以下のような様々な問題を引き起こします。

  • 胃腸などに炎症が起きる
  • 質の良い睡眠が取れなくなる
  • 憂鬱や不安な気持ちになる
  • 食欲が無くなる
  • 肌が荒れる
  • 自己免疫力が下がる

  • 私たちは健康的な量のストレスには耐えられますが、大量の有害なストレスは、メンタルヘルスの問題や感情的なバーンアウト(燃え尽き症候群)、病気など、精神的だけではなく身体的にも様々な問題の原因になるのです。


    3.ストレスの原因を見つける

    ストレスの原因を見つける

    強いストレスは、身体的・精神的なキャパシティや、ストレスから回復できる範囲の限界を超えた時に引き起こされます。

    気づかないうちにストレスが自分のキャパシティを超えてしまうことを防ぐためにも、自分のストレス耐性やきっかけ、原因を突き止めることはとても大切なことです。

    では、どれくらいのストレスが「過度なストレス」になるのか?それは自分だけがわかることです。

    あなたは強いストレスもうまく対処できるほうでしょうか?弱いストレスの時も落ち込んでしまいがちですか?ストレスに対する自分の耐性への理解を深めましょう。

    人間関係や職場などの社会環境や、家庭問題や育児などの生活環境によるもの、経済的な問題など、私たちの身体的・精神的な健康に影響を与える原因は様々です。

    ストレスのきっかけとなるものは人それぞれですが、それがわかれば対処することができます。何がストレスを引き起こしているのか、原因を探ってみましょう。


    3-1.ストレスの原因を見つけるには

    原因を探すには、その日1日を振り返ってみて、どんなことに対してストレスを感じたのか紙に書き出すとわかりやすいです。体に感じたストレスでも心に感じたストレスでもOKです。

    例えば
  • 上司に叱責された
  • お金を無駄遣いしてしまった
  • 通勤が疲れた
  • 天気が悪かった
  • 子供に朝早く起こされた
  • 家族と言い合いをした
  • 悪くなった食べ物を食べてしまったかもしれない(だからちょっとお腹がゆるい。。)
  • など。

    このように小さいことでもストレスのきっかけをリストアップすれば、自分がどんなことにストレスを感じるのか、自分のストレスに対する耐性はどれくらいなのかを、より理解できるはずです。


    4.ストレスを軽減するための対処方法

    ストレスの原因を見つけることができれば、ストレスを軽減する方法を見つけられます。

    いろいろなことにも言えることですが、対処方法は人によって違います。ストレスの原因を一歩引いて見てみたり、近づいて見てみたり、探る方法も人それぞれです。

    呼吸法や瞑想、エクササイズなどはどれもとても素晴らしい対処方法ですが、もしおしゃべりすることで気分転換をするタイプなら、友達やセラピストなど話し相手を見つけましょう。

    自分ではどうにもできないことは手放して、考えすぎず気にしないようにすることも大事です。バランスの良い食事を取ることは、体だけではなく心の健康にも大切なことですね。自分にあった方法をいろいろ試してみましょう。



    5.対処方法をルーティン化する

    ルーティン

    対処方法を見つけたら続けることが大事です。難しく考えず、散歩に行ったり、マッサージを受けたり、長めのお風呂でリラックスしたり。身体面、精神面、感情面全てのウェルビーイングに対して、1つずつシンプルな行動から始めてみましょう。

    そしてそれを毎日のルーティンに取り入れて、とりあえず1ヶ月続けてみてください。1ヶ月というととても長く感じますが、続けて習慣化することで自然とストレスを軽減することができ、これからの人生をより快適に過ごすことができるようになります。


    6.ストレスについてのまとめ

    ストレスまとめ

    いかがでしたか?多少なりともずっと付き合っていく必要があるストレスですが、このブログ記事が、自分が何に対してストレスを感じているのか、それが自分の人生にどのような影響を与えているのかなど、ストレスについて考え直す良いきっかけになれば嬉しいです。

    ただ、もし一人で解決するのが難しいようであれば、無理をせず誰かに力を借りてください。お医者さんに話したり、上司に相談したり職場のシステムを利用したりなど、一人で抱え込まずいろいろな方法を使ってうまく心のバランスを取りましょう。

    ストレスがより少なくなれば、自分の能力をより発揮することができ、また、人にも自分にももっと優しくなることができます。

    いかに心身ともに健康で穏やかでいられるかが、より良い自分になるためのキーとなります。いつの間にか忍び寄っているストレスを、忙しいからといって放っておいてさらに有害なものにさせてしまう前に、自分自身を見つめ直してみましょう。

    先が見えなくて不安になることも多くストレスがたまりがちな今、より多くの人が穏やかに日々を過ごせるといいですね。

     

     



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